治療法について(難病治療)

福知山では、看板の無い繁盛院として有名だった坂田先生に鍼灸・整体を学びました。

私が坂田先生から教わった指圧は少し変わっていて、普通のあん摩・マッサージに似ていますが、実は似ても似つかないものです。

見る限り、治療は筋肉を揉みほぐしているように見えますが、まず、揉んでいません。揉まないので揉み返しがありません。
手を置いて、リズムよく患者さんを親指と四本の指で、擦っているように見えます。

なぜ、そうするのかといいますと

病気の起こっている場所は、血管のないところで、起こります。
まず生理学から、説明しますと心臓から新鮮な血液が動脈を通り各細胞に送られて、静脈に入り、全ての血液が心臓に戻っていきます。

その時、各細胞に新鮮な酸素とグリゴーゲンやアミノ酸やミネラル成分が送られて、逆に細胞から二酸化炭素や尿素やその他老廃物が出されます。

その時、動脈から静脈に血液が移る、血管がない領域(微小循環)そこに、いろいろな、老廃物がたまり、いろいろな病気を引き起こします。

だから、そのごみを流すことに重点を置いているからです。

病気は、そもそも人の体には存在しません。いろいろな老廃物がたまり、いろいろな問題を起こします。世界中の研究者がこの老廃物をどうすればいいのか、日夜研究されています。

すごい人は、お墓を掘り起こして、人の体を土に帰す細菌を何とか、生きた体内で有効に働けるようにできないか研究されている方もおられます。

私たちの鍼灸はツボと言われているところに針を刺して、身体を治していきますが、実はツボと言われている場所は、筋肉がこうちゃくして、カルシウムなどのごみが溜まっている場所です。

ですから、そこを刺すことにより、ゴミを流していきます、ですから、指圧の本来の目的は、そのごみを流すことが本来の目的ですが、筋肉を緩めることが、今の指圧になってしまっています。

坂田先生の治療の基本は、押して、ゆすって、流すだけです。ですから、ごみを流せば、それで、よしです。

話を少し変えます。
ここからが、坂田先生が考案された理論ですが、生理学のベルマジャンディーの法則を使います。

脳神経学を元にしたマッサージをやっていきます。体のこりで、本当に肩・腕の使い過ぎで肩や腕が凝っている場合もありますが、大抵の場合、内臓器の不調から、きていることが、あります。
人間の皮膚には、触覚、痛覚、温感覚、冷感覚が、あります。

まず、皮膚にものが触れます。触れると、皮膚のセンサーが脊髄神経に信号を送ります。そして、脊髄神経を通って脳に信号を送ります。

「何か、触れたぞ?」

これが、大脳生理学で上行性伝導路と言われて理論です。

その信号を元に「おや、これはえらいことだ。手を動かそう。」となり、大脳が指令を出して、また、大脳皮質から、脊髄神経を通り、筋肉に命令がいき、腕を動かします。

これが下行性伝導路と呼ばれている大脳生理学です。
ですから、この理屈を使って治療していきます。

そもそも、お医者さん処方される薬は、この脳のホルモンをコントロールするものが、多いです。ですから、糖尿病も私の治療で治っていきます。首の後ろから、延髄と脳幹部に圧を加えて脳に刺激を与えます。それと糖尿病の方は、腎臓と膵臓の腰と背中の境にある、腎兪と志室に刺激を与えます。すると、驚くほど血糖値の値がよくなってきます。
坂田先生の治療ではお医者さんが見離したような患者さんがみるみる良くなっていきました。

あと、もう一つすごいのが、不整脈や狭心症も治していきました。

不整脈の原因は、心臓にある迷走神経の過興奮が原因と言われています。
迷走神経は自律神経の一つです。

不整脈を起こす方は、心臓の拍動を調整するから、脈が乱れるといわれています。ですから、病院ではあまりに、ひどい不整脈の患者さんは、手術で、迷走神経を焼き切って、心臓の調子を元に戻すことをします。

私の所でも、その迷走神経に働きかけます。直接触ることはできないので、その神経を圧迫しているものを見つけ出し,その筋肉を緩めます。

特に首の左側の外側は、肺や心臓の動きを司る迷走神経が走るので、不整脈のある方は左の頚部をゆるめ、首の右側の外側には、胃や肝臓の動きを司る迷走神経が走るので、胃の悪い方は、右の頚部を緩めることを行います。

常に、筋肉の張りを見ながら、私は内臓に働きかける施療を行っております。